小学校の算数を知ろう 3・4年(5)

日本数学協会幹事・多摩市立大松台小学校教諭  有田 八州穂
(「日本珠算」622号より)

小学校算数3年生の学習 1・2・3月

(学習内容)

  • 重さのはかり方とあらわし方(重さの定義、g.kg.t の単位、台ばかり、単位換算、計算)
  • かけ算の筆算(2)(2桁、3桁×2桁、3桁の暗算・筆算、文章題、応用)
  • 分数(4年から移行)(分数の意味・分母・分子・分数の大きさ・真分数・仮分数・帯分数・大小
  • 同分母分数の加減・分数と小数・文章題)
  • そろばん(そろばんの名称・数の入れ方・はらい方・2桁の加減)
  • 3年のまとめ

 

 3学期の大事なところは、4年からまた移ってきた分数です。分数の導入で、教科書ではそうなっていないのですが、文・わり算・分数の三者の結びつきをきちんと教えた上で、計算・大きさ・小数との関係を教えたいところです。仮分数・帯分数の意味、相互変換は後々大事です。帯分数は大きさをみるのによく、仮分数は計算するのによい数です。簡単な同分母分数の加減をやります。

 分数と小数の結びつきは、1/10=0.1をもとにした0.2、0.3、…程度までやります。

 重さでは、単位g、kg だけでなくt(トン)も出てきます。重さの身体感覚を持たせた上で、はかりの使い方・読み方、単位換算、計算をやらせます。

 そろばんは、珠算のテキスト「楽しいそろばん」で教えるのがいいでしょう。そろばんの名称、玉のいれ方、はらい方、動かし方の基本を教えます。筆算での計算 になれている子は、そろばんでは上の位からやっていくことに注意させます。また、そろばん独特の玉を動かす順番になれさせます。

 3年のまとめですが、移行期で教える内容がふえています。とくに、4年から移ってきたものが定着しているかどうか気をつけます。

3年生の問題 9・10月
3年生の問題 1・2・3月(pdf)

小学校算数4年生の学習 1・2・3月

(学習内容)

  • 面積のはかり方とあらわし方(面積の単位1cm2、長方形・正方形の面積、大きな面積1m3、1km2、単位換算、面積を求める、求める工夫)
  • 変わり方調べ(2つの数の関係のきまり、表にまとめる、関係式、表の読み取り)
  • 小数のかけ算・わり算(5年から移行)(小数×・÷整数、整数÷整数のわり進み、文章題)
  • 直方体と立方体(6年から移行)(直方体・立方体の定義、平面・頂点・辺、展開図、見取り図、垂直・平行)
  • そろばん(復活)(大きな数の加減、小数の加減)
  • 4年のまとめ

 

 3学期も移行がたくさんあります。

 量概念で一番大事な面積が、駆け込みで出てきますが、導入から丁寧に指導します。基本 単位1cm2がいくつ分で面積は表されることをおさえ、等積変形をくりかえし教えます。そして、1cm2いくつ分が縦×横の面積公式に等しくなることを押 さえます。あとは、いろいろな面積を長方形に帰着するようにして、問題をやります。ここでも、等積変形が大事です。単位換算は換算表を見ながらでかまいま せん。

 変わり方は、函数概念を教えるつもりでやります。つまり、□にどういう操作をしたら○になるのかという関係をとらえさせ、式にあらわします。

 小数に整数をかける、整数でわる計算だけ出てきます。商の小数点の位置に気をつけることと、わり進められることが肝心です。

 また、直方体と立方体が4年にもどってきました。定義と見取り図、展開図が書けることが中心です。

 そろばんが4年にも復活しました。大きな数の計算、小数計算が主です。4年は、一番たくさんの移行内容といってもいいです。重要な新出の内容がたくさんあるので復習を。

4年生の問題 9・10月
4年生の問題 1・2・3月(pdf)