小学校の算数を知ろう 3・4年(4)

日本数学協会幹事・多摩市立大松台小学校教諭  有田 八州穂
(「日本珠算」621号より)

小学校算数3年生の学習 11・12月

(学習内容)

  • かけ算の筆算〈1〉(3・4位数×1位数の筆算・かけ算のきまり・文章題)
  • 大きい数のわり算(4年から移行)(商が2桁・ 3桁のわり算・あまりがあるわり算も)
  • 小数(4年から移行)(小数の意味・小数点・整数小数のしくみ・小数第一位・加減計算)
  • ぼうグラフと表(資料の整理・棒グラフの読み方・書き方・表の読み方・書き方)
  • □を使った式(新)(□を使って式を立てる)

 

 2学期からは、移行によるプラスが多くなります。速く進みますので補習が必要です。
 大きな数(3位・4位)に1位数をかけるかけ算です。10月より、少し難しい問題です。計算力をつけるにはこのぐらいは出来るように。
 これまで余りにも簡単すぎた3年の計算を少し難しくした、2・3位数÷1位数=商2・3位数(あまりがある場合も)筆算でやるだけでなく、そろばんでたしかめをしましょう。文章題も。

 小数も4年から下りてきたものです。新しい数の導入は、意味・仕組みを丁寧にわからせます。本当は、はしたの処理説明だけでなく、1÷10=0.1と演算と結びつけて教えたい。数直線上での理解、小数を集めて小数を作る理解、大小、小数第一位までのたし算・ひき算、文章題もやります。

 棒グラフと表では、まず、資料を見やすく表に整理する方法を学習します。表を2次元の図で表したのが棒グラフであることを理解し、その読み方、書き方を学習します。最後に、2次元の表の整理の仕方を理解し、資料を表にまとめます。

 □を使った式も、だいぶ前に4年で教えられていて、5年で今度X を使った式が復活するのでここで、文字式に慣らしておこうということです。

3年生の問題 9・10月
3年生の問題 11・12月(pdf)

小学校算数4年生の学習 11・12月

(学習内容)

  • 角の大きさ(4年内で移行)(角の意味・角度・角度の測り方・~直角・分度器の使い方・角の書き方・三角定規の角・二等辺三角形、正三角形の書き方・簡単な角度計算)
  • がい数の表し方(4年内で移行)(がい数の意味・がい数で表す・切り上げ・切り捨て・四捨五入・以上・以下・未満・和差積商の見積もり)
  • 文章題(和差算)(問題を図で表して立式する)
  • 垂直と平行(5年から移行)(垂直・平行の意味・作図)
  • 計算のきまり(4年内で移行)(交換・結合・分配)

 

 4年も移行内容が大幅に増えますので、時間が足りなくなりそうです。
 角の大きさも、来年からは3年でやるのですが、新しい量の数値化は、導入が大事です。角は、回転量として捉えさせ、時計方向、反時計方向両方の回転、どちらも角を作ること、角の大きさは辺の長さに関係ないことを踏まえ、分度器の使い方を理解させます。角度の測り方、角の書き方の作業練習をします。三角定規2枚の角について理解し、簡単な角度計算をします。作図を十分にやらせることが肝心。

 がい数は、子どもが苦手とする学習のひとつです。切り上げ、切り捨て、四捨五入という方法でがい数にする方法を理解します。「どこの位で」か「どこの位までの」かを気をつけます。応用として、がい数の範囲を、以上、以下、未満で出せるようにします。

 5年から移行してくる、垂直、平行の定義をしっかりおさえます。その上で、三角定規を使った、垂直、平行の作図に習熟させます。分度器、コンパス等の道具を使った作図もいろいろやってみます。

 算数の四則で大事なきまり、交換、結合、分配の3つの法則を文章題を解かせるなかで理解します。まず、( )のついた式が立てられること、そして、法則をうまく使って正しく計算します。

4年生の問題 9・10月
4年生の問題 11・12月(pdf)