小学校の算数を知ろう 3・4年(2)

日本数学協会幹事・多摩市立大松台小学校教諭  有田 八州穂
(「日本珠算」619号より)

小学校算数3年生の学習  6・7月

(学習内容)

  • 水の量(かさ)のはかり方(直接比較・間接比較→任意単位による測定→普遍単位の必要性)
  • 1㎗、1ℓ、1㎖の理解と単位換算・計算文章題。
  • 3けたのたし算とひき算の筆算(3けた±1けた、2けた、3けた)(何百の暗算)
  • 長いもののはかり方、巻尺、 km の計算道のり
  • 計算の仕方の工夫(2けた±2けたの暗算)

 

 2011年からの指導要領改訂に向け、各学年で移行措置の教科書(プラス教科書)が使われています。教科書に載っているけれどすでに、前の学年で学習済みというのもあるのですが、定着が不十分だったり、テストには出たりすることもあり、ここでは、現行の教科書の順序でできるだけ、やっていくこととします。
 水の量も、来年からは元にもどって、2年で行われます。しかも、㎗を換算まで教えます。数量は普遍単位にたどり着くまでが大事です。
 3けたのたし算とひき算の筆算です。はじめに、何百の暗算をしっかりやっておき、それか2回繰り上がりや繰り下がりのあるたし算、ひき算を筆算できるようにします。ここで、整数のたし算ひき算は仕上げになるわけですから、3けた以上のたし算、ひき算も自力でできるようにしておきます。
 最後に、計算の仕方の工夫として「2けたの暗算」があるのですが、3けたの筆算の前にやる方がいいのではないかと思います。
 3年では、長さの仕上げとして、道のりなどの長い長さを扱えるようにします。巻尺ではかる、読む、 km の入った道のりを計算するなどです。

3年生の問題 6・7月
3年生の問題 6・7月(pdf)

小学校算数4年生の学習 6・7月

(学習内容)

  • 電卓の使い方
  • 折れ線グラフとは何か・読み方・書き方・省略の仕方、傾き
  • 記録の整理の仕方、調べ方(観点別分類・表、2次元の表、仲間わけ)表を読み取り、作り、分類して問題に答える
  • 小数の導入・小数の成立、意味(小数・小数点・整数)小数のしくみ(小数第一位・数直線)
  • 小数のたし算・ひき算(暗算・筆算)文章題
  • 三角形の定義・三角形作り・三角形の分類(二等辺三角形、正三角形)三角形の角と大きさ調べ

 

 電卓が導入され、教科書で本格的に教えるのはここだけです。きちんと、仕組みも含め教えておくことは必要でしょう。
 折れ線グラフの意味、作られ方をしっかり理解させます。読み取り、書き方、省略した書き方。実際の資料を折れ線グラフ化することを練習させます。
 表を見やすく整理する第二弾です。ランダムに記録してあるものを、1つの観点から集計して表にする。2つの観点を、2次元の表として整理する。そして、整理した表について問題を解きます。
 小数の導入です。来年からは、3年になります。まず、小数の成立を十進位取り記数法の観点から理解します。小数第一位(1/10の位、0.1の位)の意味を理解し、表された量を小数で書けるようにします。(図・数直線・~の位の数がいくつ・単位換算)そのあと、小数の大小、加減計算(暗算・筆算)文章題をやります。本来、1÷10=0.1という演算理解もさせておきたいところです。
 三角形の定義を理解し、図形の分類ができるようにします。二等辺三角形と正三角形の概念を理解し、弁別でき、作図ができるようにします。三角形の角の大きさを比べ、三角定規について理解します。

4年生の問題 6・7月
4年生の問題 6・7月(pdf)