珠算能力検定試験

平成14年4月から、日商珠算能力検定試験(1~6級)日珠連珠算能力検定試験(7~9・10級)の試験内容がリニューアルされています。
また、平成26年度からは準1級~準3級を創設いたしました。

用語の意味

みとり算
  • 加算(かさん)......... たし算
  • 加減算(かげんざん).........加算(たし算)、減算(ひき算)の混じったもの。
  • みとり算.........加算や減算をそろばんで行う計算をいう。
  • 補数(ほすう).........答えがマイナスになるもの
  • 口数(くちすう).........1題当たりの計算対象となる数値の総数(行数に相当する)をいう。
かけ算
  • 実(じつ).........被乗数(かけられる数)
  • 法(ほう).........乗数(かける数)
  • 名数(めいすう).........単位(¥)のついている数
  • 端数処理(はすうしょり).........小数第4位または小数第1位の数を四捨五入すること
(珠算検定の場合)
わり算
  • 実(じつ).........わられる数
  • 法(ほう).........わる数
  • 商(しょう).........答
  • 名数(めいすう).........単位(¥)のついている数
  • 端数処理(はすうしょり).........小数第4位または小数第1位の数を四捨五入すること
(珠算検定の場合)

問題の程度・題数・形式

1~6級 <日商主催>

四則計算内容得点試験時間合格基準
1級 みとり算(10題) 10口 100字 100点 30分 300点満点で
240点以上
かけ算(20題) 実法合わせて11けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて10けた 100点
2級 みとり算(10題) 10口  80字 100点 30分 300点満点で
240点以上
かけ算(20題) 実法合わせて9けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて8けた 100点
3級 みとり算(10題) 10口  60字 100点 30分 300点満点で
240点以上
かけ算(20題) 実法合わせて7けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて6けた 100点
4級 みとり算(10題) 10口  50字 100点 30分 300点満点で
210点以上
かけ算(20題) 実法合わせて7けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて6けた 100点
5級 みとり算(10題) 10口  40字 100点 30分 300点満点で
210点以上
かけ算(20題) 実法合わせて6けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて5けた 100点
6級 みとり算(10題) 10口  30字 100点 30分 300点満点で
210点以上
かけ算(20題) 実法合わせて5けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて4けた 100点

(1)各級とも、1題につき"みとり算"10点 、"かけ算"5点、"わり算"5点。
(2)平成14年度からの新しい検定制度では、全体を1種目と考えていることから、最低点は設けていません。

準1~準3級 <日珠連主催・日商後援

四則計算内容得点試験時間合格基準
準1級 みとり算(10題) 10口 90字 100点 30分 300点満点で
240点以上
かけ算(20題) 実法合わせて10けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて9けた 100点
準2級 みとり算(10題) 10口 70字 100点 30分 300点満点で
240点以上
かけ算(20題) 実法合わせて8けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて7けた 100点
準3級 みとり算(10題)

10口 50字 5題
10口 60字 5題

100点 30分 300点満点で
240点以上
かけ算(20題) 実法合わせて7けた 100点
わり算(20題) 法商合わせて6けた 100点

7~9・10級 <日珠連主催・日商後援>

四則計算内容得点試験時間合格基準
7級 みとり算(10題) 2けた 10口 20字 100点 20分 200点満点で
120点以上
かけ算(10題) 実法合わせて4けた 50点
わり算(10題) 法商合わせて4けた 50点
8級 みとり算(10題) 2けた 8口 16字 100点 20分 200点満点で
120点以上
かけ算(10題) 実法合わせて4けた 50点
わり算(10題) 法商合わせて3けた 50点
9級 みとり算(10題) 2けた 5口 10字 100点 20分 200点満点で
120点以上
かけ算(20題) 実法合わせて3けた 100点
10級 みとり算(10題) 2けた 5口 10字 100点 20分 200点満点で
60点以上
かけ算(20題) 実法合わせて3けた 100点

施行方法等について

1~6級 <日商主催>
準1~3級<日珠連主催・日商後援>

(1)各級とも、みとり算10題、かけ算20題、わり算20題合わせて50題(1番から50番までの連番)を"一つの問題"とし、1枚の用紙(B3版二つ折り)にまとめて出題されています。
(2)制限時間を30分の一括施行とし、どこから計算しても構いません。
(3)日珠連の準1~3級は日商の1~6級に準じた施行方法となっています。

7~9・10級 <日珠連主催・日商後援>

(1)日珠連の7~9・10級についても、日商の1~6級に準じた施行方法となっています。
(2)具体的には、1枚の用紙(B3版二つ折り)にまとめて出題されており、制限時間20分の一括施行です。
(3)9級、10級については、平成14年度から、それまでの9級の問題を9・10級で申し込み、合格点により、9級あるいは10級の判定をしています。

端数処理について

小学校の算数においてはもちろんのこと、実社会においても、小数第5位まで求める機会はほとんどありません。従って、1級から3級までの端数処理は、無名数は小数第3位未満、名数においては円位未満四捨五入となります。

参考

日商珠算能力検定試験では、平成14年度から伝票算を廃止いたしましたが、日本珠算連盟の段位認定試験についても平成15年度から廃止いたしました。