「歴史も学んで」そろばん教室に資料館/南アルプス市

2011年11月 9日 16:10

 南アルプス市飯野でそろばん教室を開いている相川源治さん(76)は、古いそろばんなどを展示した「山梨そろばん資料館」を教室の2階スペースに開設している。地域の小学校の子どもが見学に訪れることもあり、そろばんの魅力や計算の楽しさを伝えようと活動している。
約400年前から人々の生活に密着してきたそろばんの歴史を多くの人に知ってもらおうと、教室を始めた1950年代後半からそろばんや資料の収集を開始。20年前に資料館を開設した。
資料館には、明治時代に作られたそろばんや子どもの教材として使うおもちゃのそろばんのほか、キーホルダーやテレホンカードなど関連グッズを含めて1万点以上を収蔵、展示している。
「算数に苦手意識を持つ児童は多い。少しでも手助けができたら」と相川さん。そろばんに興味を持つことで、計算が好きになってもらいたいという。同館を見学した白根飯野小2年の内田喜也君(7)は「見たことがないそろばんがたくさんあった。使ってみたいと思った」と話す。
相川さんは「そろばんを使うことで暗算するときの感覚を養うことができる。愛着を持ちながら使ってもらい、計算が好きになってくれたらうれしい」と話している。

「"歴史も学んで" そろばん教室に資料館 南アルプス市の相川源治さんが開設」
(山梨日日新聞 web版 2011/11/09)

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